自転車用の最強魔法瓶ボトル!THERMOS FFQ-600を使ってみた

自転車用品
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ロードバイクに乗るならサイクルボトルは必須!長距離移動を可能とするロードバイクのライド中に水分補給できないのは致命的だからだが、自転車用のボトルってなんでこう…アレなんだろう…。

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今どき保冷できない水筒なんて

自転車用のボトルといえばまさにこんなヤツが思い浮かぶ。サイクルケージに収まるちょっと太めのサイズで、抜け防止用の引っかかりにハマるよう上部にへこみがあるのが最大の特徴。あと飲み物を走りながら飲めるように口が工夫してある。ただこれ…、

今どき保冷できない水筒ってどうなの?

と思うところ、あるよね…。「サイクルボトル」なんて言うと聞こえはいいけど、実際ただの水筒だし。

そんな人のために保冷効果を高めた二重構造のボトルもあるけど、柔らかめのプラスチックでできただけの水筒に保冷効果なんてあるはずもなく、実際「氷を目一杯入れても夏場だとすぐに溶けて常温になる」なんてレビューが大半を占める。それなら普通のボトルのほうが安くて機能も変わらないのではないか?

最強魔法瓶ボトル!THERMOS FFQ-600

というわけで僕が選んだのが、魔法瓶においては絶大なる信頼を得ているTHERMOSの自転車用ボトル、FFQ-600。2017年2月に発売された割と新しい製品だが、期待値の高さゆえかAmazonのレビューはどんどん増えていっている。

中身はTHERMOSらしいステンレス未塗装のシンプルデザイン。黒・白・赤の3色展開だが、自分のロードバイクの色的に合うだろう黒を選択。なかなかシックでかっこいい。

270gの軽量ボディに最強の保冷力を装備

ロードバイクという乗り物はとにかく軽量であることに対して大金を積む物。そんな乗り物にステンレスの魔法瓶なんて重量物はあり得ない!という意見も確かにあるだろう。しかし FFQ-600の公表重量はわずか270g。先ほど上に上げたCAMELBAKがどうやら約120g程度であるらしいので、それの2個分でしかない。実際に手に持ってみると、想像以上に軽くてびっくりする。

そんな軽量ボディにTHERMOSが装備させたのが、驚異の保冷力。なんと室温35℃の環境下でも、冷水を6時間にわたって10℃以下の状態にキープできるという。さすがは魔法瓶界のトップブランド。

飲み口はかなり工夫されたストロータイプ

ボタンを押しこみ、指を離したと同時に蓋が開くという、少し変わった動きをするキャップ。これは、最初の動作中に内蔵された弁によってボトル内外の気圧を揃えて、中身が噴き出すことを防止するため。ワンプッシュで蓋を開けられるし、ボタンも大きいためグローブをした状態でも操作できるし、加えて中身が噴き出さない工夫までされているとは恐れ入る。

飲み口はシリコン製のストローになっていて、その先端はボトルの底まで達している。その構造故に、中身が入った状態でボトルを上下逆さまにしても中身が漏れ出すことがない。空気抜き用の弁があるためか、飲み物を飲むには少しだけ強めに吸う必要があるが、最後までしっかりと飲み切れるのが嬉しい。

手入れも簡単で、交換部品もしっかりと販売

各部のパッキンやストローは比較的簡単に取り外すことができるので、掃除や手入れもかなり簡単。サイクルボトルにはスポーツドリンクを入れることが多いと思うので、この辺の手入れの良さは高く評価したい。さらにパッキンやストローが劣化・破損したときの交換部品もしっかりと販売されている。

滑り止めのリングがいい仕事をする

ボディ上部に取り付けられたリングも容易に取り外しが可能。このリングは滑り止めの役割を持っているのだが、これが結構いい仕事をする。何せボディ全体が無地のステンレスで滑りやすいのだが、ちょうど持ちやすい位置に配置されたこのリングによってしっかりと掴むことができるのだ!

さらにボトルケージにはめたときには、ケージの出っ張りがちょうどこのボディリングにかかり、滑り止めの役割を果たしてくれる。ちなみにボトルケージにはしっかりと収まり、緩かったりきつかったりすることはなかった。

FFQ-600の良いところ

というわけで実際にFFQ-600を使用してみて、良いと思ったところと、ちょっとどうかなと思ったところを書いていきたい。

1.抜群の保冷力でキンキンに冷えた飲み物がいつでも飲める

これが圧倒的なメリット。僕は2019年1月に購入したので、今のところ暑くて過酷な状況で使ったことはないのだけども、暖房で温まった部屋に冷蔵庫で冷やしたお茶を入れて何時間も放置してみても、これっぽっちも温まることがなかった。これは夏場にまたテストして追記したい追記しました

2.600mLの容量でスポドリ+氷を入れられる

FFQ-600の内容量は、その名の通り600mL。これはちょうど「500mLのスポーツドリンク+適量の氷」を入れることができる。氷を入れることによって保冷効果を強化し、長時間にわたってキンキンに冷えた飲み物を飲み続けることができるのだ。

3.ストロータイプで飲みやすい

人によるとは思うが、僕はボトルを斜め上に持ち上げて飲むのがあんまり好きじゃないので、ストロータイプでスマートに飲めるのが嬉しい。吸うのに少し力が必要なのは難点だが、ちょびちょび飲めるので適量な水分補給を随時行える。

4.ワンタッチ操作で素早く水分補給ができる

親指でボタンを一つ押すだけで蓋が開くので、水分補給が素早くできる。信号で止まった際などにパッとボトルを取り出し、蓋を開け、ストローで中身を飲む。この一連の動作がスムーズでいい。もちろんボトルケージに戻すのも簡単。

5.デザインがかっこいい

個人的に自転車用ボトルはどれも派手なのが多くあまり好みではないのだけども、このFFQ-600はとてもシックなデザインでカッコいい。なかなかステンレス無地のボトルを使っている人も少ないので、ちょっと目立つのも悪くない。

FFQ-600の悪いところ

1.値段が高い

このFFQ-600、おおよそ希望小売価格で税抜き3800円、実売価格で約3500円と、1000円を切るものが主流(?)のサイクルボトルにしてはかなりお高め。THERMOSのおおよそ同じような水筒と比べても1000円ほど高く、ちょっとだけ購入に気が引ける部分がある。

2.傷がつきやすい

ボトルケージとの相性もあるとは思うが、無垢のステンレスボディはボトルケージの出し入れによって細かい傷が結構つく。個人的にはその手の傷は全て、使い込んだことでできる「味」だと捉えるのだけども、気になる人はわりと気になるだろう。

3.カチカチ音が結構鳴る

ボトルケージとの相性にもよるとは思うが、僕の中華製カーボンボトルケージだと、細かい振動によって底面とボトルケージが接触して「カチカチ」といった音が鳴る。このボトルを使用するなら樹脂製のボトルケージが相性がよく、おそらく金属製のケージとは最悪の相性だろうと思われる。適所にスポンジを貼るなどすれば音は消せると思うが、あんまりカッコよくないので僕は音の方を気にしないことにしている。

4.走行中の使用は不可

取扱説明書に明記されているが、このボトル、走行中に使ってはいけない。自己責任で試しに使ってみたことはあるので、実際にはそれほど問題なく使えることは確認済み。しかし、地面に落とした時にはステンレスボディが凹むのは必至だし、こんな硬いものが落下物として路面に転がるのは流石にいただけない。自転車を止めて落ち着いて飲むのが似合うボトルだと思う。

追記:夏場に使ってみた

伊豆大島で気温30℃以上の夏日にサイクリングをした際に、FFQ-600を使用してみた。

結果から言えば、

「FFQ-600はドリンクを常に冷たい状態に保ってくれた!」

夏場なのでちょくちょく水分補給していると500~600ccのスポーツドリンクなんてあっという間になくなってしまうので、実際にはそこまでの保冷力は必要ないのかもしれない。しかし 昼食を取った際に、内部に200ccほど残った状態で炎天下の中1時間以上放置したりもしてみたが、 ドリンクはキンキンに冷えた状態で保たれていた。バッグの中に入れたペットボトルは30分ほどで明らかにぬるくなっていたので、保冷力の差は歴然。常に自動販売機で買った時のままのような冷たいドリンクを飲めたので、体のクーリングにもってこいだった。

夏場にキンキンに冷えた飲み物が欲しい人はマストバイ!

というわけでこのTHERMOS FFQ-600は、「夏場にガンガン自転車に乗るんだ!」という人は絶対に買った方がいいし、そうでないライトユーザーでも冷たい飲み物がいつでも飲めるので買うべき。少し値段が高く、ボトルケージの材質を選ぶのが玉に瑕だが、一本持っておいて損はしないはず。

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