僕のJAVA SILURO 2はエアロフレームでかっこいい自転車なんだけども、そのカッコよさの一因として艶消しブラックのフレームカラーがあると思う。ほかのカラーは艶あり塗装のようだが、僕の黒×黄フレームは艶無し塗装で、ほかの自転車とは一味違った雰囲気がある。でも…艶消し塗装ってめんどくさいんだよね…。
艶消し塗装=メンテナンスがめんどくさい
艶消し塗装は表面がざらざらしているから艶消しに見えるのであって、このザラザラが何らかの原因で無くなってしまうと、部分的にテカって途端にかっこ悪く見えてしまう。その原因は、例えば摩擦であったり、皮脂油であったり、チェーンオイルであったりと様々。これらの汚れが付かないように注意しつつ、なるべくゴミの付着していない状態を保つのが、艶消し塗装をきれいに維持する秘訣。見た目を常に意識しようと思うと、艶あり塗装に比べて超めんどくさい。
プレクサスで簡単メンテナンス
そんな艶消し塗装のメンテナンスを超簡単にしてくれるのが、言わずと知れたプレクサス。一本で「洗浄・艶出し・コーティング」の3つの効果があるマルチクリーナーだ。もともと米軍の強化プラスチックで作られた戦闘機のフロントガラスのキャノピーをクリアに保つために、航空機専用に開発されたっていうんだからその性能はお墨付き。コンパウンドなどの研磨剤や有機溶剤が入っておらず、液性は中性。吸水性のある革・布・ゴムなどの素材以外であればほぼ何でも使える超便利な一本だ。
…艶消し塗装に艶出し剤とはこれ如何にと思ったかもしれないが、普通のワックスのように油分でコーティングするわけではないので、これが結構いけるのだ。ただちょっと匂いがあるので、屋外での使用が推奨。
とりあえず目立たないところで試す
特に艶消し塗装へのコーティングなんてものは、場合によってはとんでもない結果になる可能性も否めないので、ひとまずはフレーム裏面、ボトムブラケット(BB)周辺などの目立たない場所で試すのがいい。プレクサスの缶を良く振って、軽くシュッと吹きかける。
…ちょっとやりすぎた。この後はきれいなウエスを使って液を伸ばしていく。問題なければ全体をコーティングしていこう。
コーティング前と比較
プレクサスコーティングによって艶消し塗装がどのように変わるかを見比べるために、トップチューブにマスキングテープを貼ってみた。この状態でプレクサスを吹きかけ、ウエスで拭き取ると…
こんな感じに。コーティング後はしっとりと濡れたような見た目になって、半艶というほど艶があるわけではないが、特に黒は一段と深く締まった色合いになった。僕としては艶消しブラックは場合によって灰色っぽく見えるので、コーティング後の締まった色合いのほうが好き。コーティング後はかなりすべすべした触り心地に変化する。ただ、すべすべしてしまうので、バーテープへの散布はやめたほうがいい。
軽度の洗浄にも使える
プレクサスは洗浄能力が高いので、ちょっとした汚れ落としにも使える。例えばチェーンオイルが散らばったチェーンステーやホイールなどに吹きかければ、汚れが酷くなる前であればサッと拭き取れる。ロードバイクはそこまでドロドロの油汚れが付着する乗り物ではないので、フレームの洗浄とコーテイングは大体これ一本で済むといっても過言ではない。
コーティング効果で汚れも落ちやすくなる
さらにプレクサスを吹きかけておけば、泥や油汚れが付着しずらくなるし、付着したときも簡単に落ちるようになる。大きめの汚れだけ落としたら、プレクサスをかけてサッと拭き取るだけで掃除が完了。らくちん。
効果の持続性は弱い
ただ難点は持続性。公式では1か月間がコーティング持続期間としている。屋内保管であればもっと長持ちするが、雨に降られたり激しく乗り回しているとそれ以下になることも。手軽にメンテナンスできるので、汚れが付いたらサッとコーティングするというのが一番いい使い方だろう。なにせLサイズ(368g)なら年単位で持つし、某ディスカウントショップであればそのサイズがかなり安価に購入できるので、気軽に使いたい。
メンテナンスから塗装保護まで
今回は艶消し塗装フレームで試したが、もちろん艶あり塗装でも全く問題なく使えるし、艶ありだとかなりテカテカになるのでオススメ。さらに静電気防止効果やUVカット効果もあるので、塗装の劣化を防ぐこともできる。長期にわたってがっちりコーティングしたいというのであればこれは適さないが、ちょくちょくメンテナンスするのを出来るだけ楽に行いたいというのであれば、ほぼ理想に近いのがプレクサスだと思う。
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