【夏休み】伊豆大島一周サイクリング&三原山トレッキングの旅

ポタリング
スポンサーリンク

去年の夏に三宅島に行って思ったのだけども、夏休みにどこかに出かけるなら離島がいい。人も少ないし、海に囲まれてるおかげか内地より涼しいし、ご飯もおいしい。そうだ、今年は伊豆大島に行ってみよう。

スポンサーリンク

伊豆大島をサイクリングしに行く旅

地図で見ればわかるのだけども、伊豆大島は伊豆半島から目と鼻の先に位置する離島で、実質相模湾の中にあるのでは?と言いたくなるような場所にある。三原山が噴火したことによってできた火山島で、一周約45kmぐらいの「大島一周道路」が整備されている。

伊豆大島は自転車の楽園
伊豆大島は自転車の楽園!伊豆大島には一周道路がはしり、高低差400~500mのダイナミックな走行が楽しめます。また、海岸沿いのサンセットパームラインには絶景続きの初心者でも安心して楽しめるコースが続いています。

東京から近いこともあってか、かなり積極的にサイクリストを呼び込む活動を行っているらしく、年に一回「伊豆大島御神火(ごじんか)ライド」というイベントも開催されている。ただ、そのイベントのルートに沿っても一周46.8kmで獲得標高は826mというなかなかのハードコース…。後述するが島の東側部分が尋常じゃなくキツイ。

一日目:自転車で大島一周

竹島桟橋を23時発、朝5時に大島着

三重県で集合した一行はミニバンに自転車と荷物を積み、東京の竹下桟橋までひた走る。ちょうど台風が来ていたので船が出航するか怪しかったのだが、運よく大島行きは運行されることが決定されていた。それより外洋側となる三宅島などへ向かう船は軒並み結構していたので、かなりラッキーだった。

乗船した船は東海汽船の「さるびあ丸」。自転車は、輪行袋に詰めて手荷物として持ち運べばタダで載せることができたが、置き場は出入り口に近いデッキ脇だったので、自転車が潮風にあたるのが嫌な人は500円払ってコンテナに預けるほうがいいかも。

23時に竹島桟橋を出航後は東京湾クルーズを楽しむ。徐々に都会の喧騒から遠ざかり、暗い海の中に向かっていく船旅はなんだか情緒があってとてもいい…。

日をまたいだ辺りに就寝し夢の中でぐっすりしていると、到着の15分前を知らせる船内放送で目が覚めた。時刻は4時45分。もうすぐ大島に着岸だ。

岡田港に着岸、元町港の御神火温泉で一休み

台風などで海が荒れている場合は、島の北側にある岡田港に着岸することが多いらしい。僕らの場合もそうだった。

こんなに朝早く着いてもどこのお店もやっていないのだが、島の西側、元町港の近くにある「愛らんどセンター御神火温泉」は朝の6時から開店しているので、島に到着した旅行客のほとんどはここでいったん休憩するらしい。

岡田港に着いた場合は路線バスに乗って元町港まで移動するのだが、 僕らは岡田港で自転車を組み立て、自走で移動してみた。 睡眠時間が4時間ちょっとで朝飯前というコンディションなので、岡田港から大島一周道路までの激坂があまりにもきつすぎて自転車を押して歩いたが、そこから元町港までは基本的に下り坂なので楽ちん。荷物を今晩の宿に置かせてもらったら、御神火温泉お風呂と朝食を取って一休み。

大島最初の食事は豚丼

アップダウンの激しい大島一周サイクリング

お腹も落ち着いてきたので、元町港発、反時計回りでの大島一周サイクリングを敢行することに。島の西側はアップダウンもそこまで激しくなく走りやすいが、街と街の間隔も狭いので交通量もそこそこある。100mほどの登りを制し8kmほど進んだあたりに現れたのが、地層大切断面。高さ約24メートル、長さ630メートルもある何重にも折り重なった地層は大島の歴史を物語る。圧倒的な迫力過ぎてカメラの画角に収まりきらない。

さらに8kmほど進み、大島一周道路からすこしそれると漁師町である波浮港へと到着した。港の東側の山へ階段を使って登ると、そこには大島の古い住宅が並ぶ風情ある街並みがあった。さらに進んで竜王崎灯台まで行くと、そこには広大な太平洋が広がる。

ここは江戸時代から太平洋戦争の時まで鉄砲所として用いられ、諸外国から日本本土を守る防衛ラインになっていたそうな。その痕跡である塹壕や防空壕が残されている。

ここから先は一気に山岳ゾーンへと向かうので、少し早めの昼休憩を取ることに。波浮港のそばにある大関寿司で大島のお寿司をいただいたが、運動した後の寿司は格別。大島名物の「べっこう寿司」もいただいたが、ピリッと辛いタレに漬けた白身魚が口の中で溶けていくのがこれまた美味だった。

江戸前なのか意外とシャリが小ぶり。ネタは大きい。
波浮港見晴台からの景色

さて、ここからが問題の、島の東側にある山岳ゾーンに突入する。約5.5kmもの間ぶっ続けで5~10%前後の斜度がある登りが続き、最大標高は368m(!)もある。登れど登れど九十九折りの坂が続くので、昼食後に補給しておいたスポーツドリンクがどんどんなくなっていく。時折降った雨がいい具合に体を冷却させてくれるのだが、逆にタイヤが滑るので登れなくなるという難点も。2回の休憩をはさみどうにか登り切った時には疲労困憊していた…。

激坂を超え標高350m付近をうろうろしていると、今度は一気にそれを下るゾーンへと突入する。島の東側は集落が全くない関係か交通量が極端に少なく、それゆえ道路には落ち葉が多数。加えてこの日は断続的に雨が降っていたので路面状況は最悪。霧も出て視界が悪い中どうにか下っていると、「大島のサクラ株」の看板を発見。とりあえず道をそれてそっちに行ってみることに。

どうも樹齢約800年の桜の木らしいのだが、これが落雷などによって現在は4本に別れ、それでもなお成長し続けているらしい。自然ってすごい。

サクラ株を見たら、そこから少しだけ下ったところにある椿資料館の飲食コーナーでおやつに大島牛乳アイスとラーメンを食べた。ラーメンまで食べる気は無かったんだけど、友人が食べてるのがやたらおいしそうに見えたから仕方がない…。実際山を登って疲れ切った体にはめちゃくちゃ染みた。

牛乳の香りがしっかりしてるのにあっさり味。おいしい。

疲れた体に塩っ気が効く。
この手の施設にはサイクルラックが用意されていることが多かったので自転車乗りも安心。

ここから先は岡田港へと向かうのだが、4kmほどかけてダラダラと高さ100mほどの登りとなるので、これが地味につらい。

大島一周道路は住宅地や森の中を進むことが多いので、意外とこういう抜けのいい景色が少ない。

岡田港までの坂を上り切ったら、後は朝と同じく長い下り坂を進むだけ。元町港に向かい、本日のお宿であるホテル赤門に到着したら、お風呂で汗を流し、島の料理に舌鼓を打つだけ。とにかくうまい。

2日目:バイクを借りて三原山トレッキングへ

大島に行った日程は基本的に台風の影響で天候がイマイチよくなく、この日も雨が降るという天気予報が出ていた。大島に来たなら、できれば島を形成している火山「三原山」に登りたいところだが、さすがに自転車で行くのはつらいので、バスかレンタカーで行きたい。しかし他にも行きたいところをリストアップするとバスでは少々難しく、またレンタカーも予約でいっぱいで取れなかった…。

どうしようかと悩んでいると、ちょうどレンタルバイクが2台空いたとの情報をゲット。原付と125ccのスクーターだったので、3人組の僕らにはちょうどいい。(レンタカーと比較すると割高だけど…)

というわけでバイクで三原山へ向かう。今晩のお宿は岡田港近くにとってあったので、島の東側からあじさいレインボーラインを使って山頂を目指した。アクセルをひねるだけで進む乗り物ってなんて素晴らしいんだろう…。

三原山トレッキング

三原山への玄関口である「三原山頂口」までバイクで走ると、そこから先は徒歩のトレッキングコースとなる。が、まずは先に展望広場から三原山を望む。

山頂へと続くトレッキングコースを見ながら「あれに登る?」「片道40分らしいけど…」なんて相談をする一行。まぁでもせっかく来たし、ということで、登山開始。

約2.6kmのトレッキングコースはしっかりとアスファルト舗装されていて歩きやすいのだが、その間には160mの登りがあるので正直キツイ。特にその登りは後半に集中しているので、そこそこの急斜面になっている。つづら折りのところで適度に休憩が必要。

登ってる途中から来た道を振り返る。

火口に向かう途中には三原山神社があるのでお参りをしておいた。噴火で流れた溶岩が祠をよけたというのだから不思議。

そして火口に到着。直径約300~350m、深さ約200mの巨大な火口から火山のパワーが伝わってくるようだった。標高が700mあるので、雲が凄まじい勢いで流れていく。空が近い。

波浮港再び

三原山を下りたら、再び波浮港へ向かう。地元の人に親しまれているという成田屋食堂でミックスフライ定食を頼んでみたが、特にアジフライが肉厚でおいしかった。量はかなり多い。

さらに波浮港の市街地にある島京梵天で、冷やし明日葉たい焼きと大島牛乳をいただく。冷やし明日葉たい焼きはかつて流行したタピオカ生地の「白いたい焼き」に明日葉を混ぜたものだが、もっちり冷たい食感が夏にぴったりでおいしい。

あとちょこちょこっと遊んだ後は、お土産を買って元町港でレンタルバイクを返却、前日泊った宿に置かせてもらっていた自転車にまたがって、本日のお宿である「あさの」への向かった。昨日までの下りは今日の登り。これが地味にきつかった…。

あさのさんでの夕食。美味い。

3日目:岡田港でぶらぶら

ついに最終日となった3日目だが、この日はあいにく朝から雨が断続的に降り続く天候。朝に宿の人に岡田港まで送ってもらうと、そこからは雨の様子を見ながら岡田港をぶらぶら散策することに。

岡田港そばにある日の出浜ビーチ。

せっかくだから海に入りたいなぁ…という気持ちもあったのだけども、水着が濡れたまま持って帰るのはいろいろと不都合があるので断念。台風が来ていてもこの日の出浜ビーチはしっかり整備されているおかげか波がほとんどなかった。

大島最後の食事はべっこう丼と大島牛乳ソフト。

入港してきたさるびあ丸に乗船し、13時に大島から発った。大島はやはり東京から比較的近いということもあってか、(離島としては)かなり観光地が整備されている印象があった。サイクリングで島を一周するのはなかなかハードだが、自転車からトレッキング、海遊びなど楽しめる島だった。今回の旅ではいけなかった場所などもあったので、また機会があれば遊びに行きたい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました