ロードバイク初心者がビンディングペダルに挑戦して半年が経った結果

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僕がロードバイク初心者なのに、初バイク購入後1か月で衝動的にビンディングペダル&シューズを買ってしまってから約半年が経った。ビンディングペダルの装着から今日までの間に起ったことや工夫したことをまとめて、結局のところ初心者的にビンディングペダルはアリだったのか?について書いていきたい。

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使用中のペダル&シューズ

僕が買ったビンディングペダルはSHIMANO PD-ES600で、シューズはSHIMANO CT5。とくに
PD-ES600はアルテグラグレードにのペダルではあるが(105に再分類されてた)、カジュアルに街中で使用可能なエクスプローラーシリーズという分類のペダルである。

本格的に走り出す前に行ったこと

ペダルやクリートの装着後、すぐに走り出すようなことは僕はしなかった。まずはビンディングシューズ最大の懸念点を払しょくするべく、いくつかの工夫を行った。

ペダルの固定力を最弱にした

購入状態だとかなり固定力が高く感じたので、まずは実際に走り出す前に固定力を最弱へと変更した。これによってビンディングの着け外しがかなり楽になったので、精神的な安心感が強くなった。

実際には購入時の状態でも意識して足をひねればビンディングを外すことは可能だったのだが、やはり最初は軽い力で外れてくれるようにした方が安心感がある。

平地で脱着を数回練習した

何はともあれビンディングで一番怖いのは「ペダル外れなくてコケる」ことなので、実際に走り出す前には平地でつけ外しを練習した。手順としては、

  1. 右足をペダルにはめる
  2. 軽く漕ぎ出して、左足をはめる
  3. 左足がはまったら数回転ほどペダルを回す。
  4. 左足をリリースし、停止
  5. 再び発進し、左足をはめる
  6. 上手くはまらなかったら一度止まってやり直す

といった感じ。日本は左側通行なので基本的に停車時は左足だけを外せばOKだが、念のため右足を外すバージョンでも数回練習した。

テストライド後にサドルの高さを1cm上げた

ビンディングペダルを初使用したときは、まずはテストの意味合いも兼ねて家の近所を5kmほどグルグル回ってみた。するとなんだか膝がいつもより曲がっていて踏み込みが甘い感覚があったので、サドルを1cm上げた。するとそこそこしっくりくるようになった。これはおそらく、SPDペダル故に靴の底が若干厚いことと、母指球あたりで完全に固定されるために、通常のペダルのときよりも踏み込み方が変わるためだと思われる。

ちなみに数か月後さらに1cmサドルを上げたので、サドル位置は慣れの問題も大きいのではないかと思う。

実際に走ってみて思ったこと

脚の位置が固定されるので、慣れるまでは違和感がすごい

ビンディングペダルを使うと、当然ながら足とペダルの位置が完全に固定される。特にペダルに対して靴が車体と平行に固定されるので、微妙に内股気味な乗車姿勢になった。これがどうも気持ちが悪いし、ちょっと膝や太ももが痛くなる。初めは気になったのでクリートの位置調整をして靴をより外側に出してみたりしたが、根本的な解決には至らなかった。

ただその状態でしばらく乗り続けてみると、だんだん特に気にならなくなってきたし、しっかりとペダルを踏み込めるような感じがしてきた。ビンディングによって正しい乗車姿勢へと矯正されたのだろうか?今では特になんとも思っていないので、慣れの問題が大きいのだと思われる。

引き足が使えるのは、加速時はもちろん疲労時にも有効

ビンディング最大のメリットは「引き足」が使えることにあると思う。普段は踏み込むことしかできないペダルだが、同時に反対の脚で引き上げることでさらに強く加速することができる。実際には引き足なんて意識し続けていないととできないのだが、やってみると踏み込んでいるだけでは到達しない速度まで加速できるようになる。

また単純なスピードだけでなく、疲れてきた時にも引き足は有効だった。「もう踏み込めない…」と思った時に足をクイッと持ち上げると、自転車が前に進んでくれる。坂道でも意識するとぐいぐい登れるようになるので、ビンディングを使うとロードバイクがが一気に楽しくなる

かなり余裕をもってビンディングを外したほうがいい

公道には信号や一旦停止、見通しの悪い交差点、歩行者の飛び出しに注意する住宅地など、徐行・停止するタイミングが数多く存在する。自転車が停止している状態でビンディングを外すのは至難の業なので、そういった徐行・停止すべき場面では余裕をもって左足の固定を外すべきだ。事故は一瞬のうちに起こるが、危険は事前に察知できる場合が多い。意識的にビンディングを外すようにしておけば、コケることや事故を起こすリスクはかなり軽減できる。

また急な坂道に差し掛かって「これは無理だ」と感じたなら、即外したほうがいい。本当に進めなくなった時は、コケるほかにできることが無くなってしまう。

油断したときに1回コケた

交通事故は精神的に安心してしまいがちな自分の家の近くで起こしやすいというが、僕も実際家の近くでこけてしまった。一旦停止する細い交差点で、ビンディングを外したつもりで外していなかったのだ。慌てて足を振ったが、なすすべなく横に倒れてしまった…。周りに誰もいなかったのだが、子供でもないのに自転車でコケるなんて妙に恥ずかしい。長袖長ズボンを着ていたので擦り傷などはなかったが、膝を強打したので2~3日は痣になってしまった。

また別のタイミングでは同じようにコケそうになったが、その時は直前になってペダルが外れてくれたので九死に一生を得た。慣れないうちにはビンディングの固定力を最大限弱めておくのがいいと思う。

固定力を上げたところで、リリースするのに力がいるだけ

僕のはSPDペダルで足が左右に振れる余裕があるためかもしれないが、ペダルの固定力を上げたところで基本的には特に何の効果も得られないことが分かった。もちろんよほどもがくように踏み込んだ場合に、固定力が弱いとビンディングが外れてしまうこともあるのかもしれない。しかし固定力を変化させても、基本的には脱着の際に必要な力の量が変化するだけ。SPDペダルに関しては、固定力は弱く設定しておいても何の問題もないのではないかと思う。

普通の靴でも漕げないことはないけど、安定感は薄い

ビンディングペダルをつけるとビンディングシューズ以外で乗れなくなるのではないかと心配になる。ところが実際には小さいながらそこにペダルは確実に存在するので、普通の靴でもほぼ問題なく自転車に乗ることができる。ただフラットペダルに比べると踏み代がはるかに小さいので、安定感は薄く、点で踏んでいるような感じしかしない。あんまり速度を上げると危ないので、家の近所をぶらぶらする程度に抑えておきたい。

ただ実際、ビンディングペダル&ビンディングシューズの組み合わせのほうが圧倒的に楽しいし面白いので、それ以外でロードバイクに乗ることがほぼなくなると思う。あまりこの点を気にして片面フラットペダルの製品を選ぶのはオススメできない。

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ビンディングペダルは心配するほど難しくない!

「ビンディングペダルは危ないんじゃないか…」

と心配する気持ちはよくわかる。実際僕も使う前は怖くていろんなサイトを見まくった。しかし実際に使ってみると意外と大したことはなく、ちょっと練習しさえすれば普通に使える。確かに意識的に固定を外すようにしておかないとふとしたタイミングでコケてしまうのが最大の難点だが、「自転車ってこんなに面白かったんだ…」と思わせてくれるぐらいの衝撃を得ることもできる。初心者であってもとりあえずビンディングペダルに挑戦してみるべきだと、僕はこの半年間で強く思った。

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