ロードバイクのクランクをグレードアップすることに意味はあるか?【R7000 105クランク】

ロードバイクって持った以上にいろんなパーツで出来ているのだなぁと思うわけだが、その中でも割と重要部品なのがクランク。ペダルの次に踏力が伝わるものでサイズも大きいので、なるべく剛性の高いものが良いのは分かるのだけど…。

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クランクの交換に意味はないのでは?

クランクの交換に意味があるのか?という点については非常に疑問が大きい。所詮人間の足で踏む程度の負荷しかかからないので、どんなにひずむって言ってもたかが知れてるはずだし、ひずんだ分は必ず負荷が軽くなった場所で戻るので、剛性が高いことにそれほどまでに意味があるとは思えない(もちろんひずむと熱としてエネルギーが損失するので低剛性なクランクは非効率ではあるが、損失分はたかが知れている)。そもそも僕はたまにロードバイクにまたがって遊んでるだけのライトユーザーなので、そんな剛性がうんぬんかんぬんとかどうでもいい。

と言いつつ、「純正クランクは見た目がダサい」というだけの理由で、SHIMANO 105グレードのクランクであるFC-R7000に交換し、ついでにBBも105グレードのSM-BBR60に交換してみたので、

「クランクの交換って実際に意味あるのか?」

というところについて、感じたことを書いてみたい。

実際に変えてみて感じたこと

前提として、僕の愛車のコンポーネントはR3000 SORAミックスである。元のクランクはPROWHEEL製で、おそらくSORAクランクと同等品。SHIMANO的にはR3000のフロントディレイラーとR7000クランクセットの互換性は無いとされているが、そのあたりは自己責任で使っている。

軽量化できた

まず明らかに数字でわかることが、軽量化。JAVA SILURO2純正のPROWHEEL製クランクは実測983gだったところ、FC-R7000は724gと、なんと259gも軽くなった。

ちなみにPROWHEEL製BBが105g、SM-BBR60が77gだったので、BBだけでも28gのダウン。クランクと合わせて287gの軽量化に成功した。250ccの缶コーヒー一本分ぐらいの重量が削減されたわけだ。

クランクは双方ともにサイズは170mmの50-34T。105クランクは明らかに軽いので、手で持つとちょっとびっくりした。計測は抜け防止の樹脂キャップなどを全て取り付けた状態で行っている。

妙にペダリングが軽くなった

実際にサドルにまたがってペダルを漕いでみると不思議な違和感を感じた。妙にペダルが軽いのだ。回転軸の抵抗はBBによるものだと考えられるが、そもそも交換前後のBBのベアリングを手で回してみても、元の方が若干重いかな?ぐらいのレベルで、正直170mmのクランクを介したときに体感できるレベルだとは思えない。

とするとクランクという回転物が約260gも軽くなった影響によるものだと考えられる。手でクランクを回してみても動き出しから軽く感じるので、慣性モーメントがかなり小さくなったのだろう。ペダルを漕いでいると、なんだかすごく前に進んでいくような感覚に陥る。ただ、だからといって巡航速度が一気に上がるだとか、そんなことはほとんどなかった(気持ち速くなったが、誤差の範囲だと思われる)が、加速性能は上がったような気がする。なんだか不思議な感覚だ…。

その一方で、剛性の向上については正直よくわからない。思いっきり踏んだところで「お、硬いな!」とはならないし、そもそも元のクランクでもクランクがねじれるとかそんなことを感じた覚えはない。これは脚力の問題かもしれないが…。

変速性能が明らかに上がった

元のクランクのチェーンリングはなんだかプレス機で打ち抜いただけのような形をしていて、微妙に左右にも前後にも振れていたし、なんだか頼りない印象が強かった。僕のロードバイクのディレーラーは前後ともにR3000 SORAなので、多少変速性能が悪いのは「こんなものかな」と思う部分もあった。

が、FC-R7000クランクをつけて、少しだけフロントディレーラーの調整を行ったところ、その印象が激変。元々そこまで悪いとは思っていなかったが、フロントの変速がかなりスパスパ決まるようになった。なにこれ凄い。

チェーンの音が静かになった

チェーンリングの振れがなくなり、負荷をかけても常にチェーンラインが出るようになったためか、チェーンがフロントディレーラーなどに接触することが減り、チェーンから鳴る駆動音が明らかに小さくなった。この効果は全く想像していなかっただけに正直びっくりした。

カッコよくなった

主観になるが、正直なところ現行SHIMANOの4アームクランクは写真で見る限り全然かっこいいと思っていなかった。しかし実際にFC-R7000を手に取ってみたら、なんだかその太いクランクや艶有り/無し塗装のコントラストがなんだかかっこよく見えてきたから不思議なものである。チェーンリングもクランク本体と一体化したデザインで、安っぽい感じは全くない。

少なくとも「純正クランクがあまりにかっこ悪い…」と感じていたから変えてみただけだったので、そこが思っていた以上に解消されたのは嬉しかった。

総評:クランク交換には確かに効果がある

というわけで、ロードバイクのクランクをグレードアップすることには確かに体感できるだけの効果があることが分かった。ただし、それはどちらかといえば速さに直結するというよりも、フィーリングが良くなる方向性への効果だ。速く走るためなら、タイヤやホイールを変えるほうがずっとコスパがいいだろう。

正直なところクランク交換の効果はかなり疑っていた部分があったし、また交換してみたら自分が思っていた以上に違いを体感出来て面白かった。自分のロードバイクの走りが重たい感じがしている人は、クランクを交換してみると、愛車への印象がガラッと変わるかもしれない。

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