JAVA SILURO2の純正キャリパーブレーキの制動力に不満があったため、見た目も改善したくてエアロVブレーキを導入した。その結果やいかに…。
見た目は100点満点!
僕にとっては、とりあえず乗り物の見てくれは大切(断言)。ごちゃごちゃと物を盛りまくるのよりも、すっきりした見た目になるほうが好みなのだ。そういう点でキャリパーブレーキだと「ブレーキ付いてます!」という主張があってあんまり好きじゃない。
それがエアロVブレーキだとこう。フロントフォーク前のキャリパーブレーキが無くなっただけで、ずいぶんとすっきりした印象になったように思う。
真正面から見るとブレーキが付いていないかのように見える。元のキャリパーブレーキの取り付け穴がフォークに空いているのはご愛嬌。なお、ブレーキワイヤーが少し外側に出てしまうのはデザイン的に減点。シフトワイヤーが一本たるんでるのはこれから直します…。
フォークの裏側にピタリと沿う形で取り付けられたブレーキ。空力性能とかよくわかんないけど、このステルス性能が好き。
リアブレーキもご覧のすっきり感。もうちょっとシートステーにピタッと沿うとよかったけど、十分にシンプルでかっこいい。
制動力はばっちり!
見た目は大事だけども、それ以上に大切なのは制動力。そもそもブレーキが効かないのが嫌でブレーキシステム交換をしたのに、交換後も効いてなかったら笑えない。
しかしそんな心配は全く必要なかった。純正のブレーキとは比較にならないレベルで制動力が立ち上がるので、きちんと止まる。それは高速域からブレーキをかけたときはもちろん、ダウンヒル、そして信号での停車中にも、きっちりと車速を落としてロードバイクを停止させてくれる。また左右のシューが均等な強さでリムに当たるので、ブレーキング時の妙なブレなどはなく、まっすぐギュッと止まる。制動力の高さは安全を強く感じさせてくれる。パニックブレーキのような急を要するブレーキング時にも対応できるし、しようと思えばジャックナイフだって可能。
初期制動は高め(多分シューのせい)
一方で初期制動の立ち上がりが結構速い。シューがリムに当たった瞬間からそこそこのストッピングパワーを感じる。よく言われている「ロードバイクのブレーキは速度調整用」というワードにおいて、微妙な速度調整とはどのぐらいの話を意味するのかは分からないが、ダウンヒルなどで軽くブレーキを当てるだけでもそこそこ減速するので、その辺は高級ブレーキよりも一歩劣るのかもしれない。構造的に斜めにシューがリムに当たるので、現状ではまだシューの角を使っている状態だ。なのでもうちょっと面が取れだしたら印象が変わるのかもしれないし、もっと言えばシュー自体を他社製に変更してしまえばコントロール性能も上がるかもしれない。
フォークが汚れなくなった
あと個人的に割とポイントが高いのが、フォークにブレーキダストが付くことが無くなったこと。キャリパーブレーキだとどうしてもフォークの前に付いているため、削れたシューの粉がフォークに付着してしまっていた。しかしエアロVブレーキだとフォーク裏にブレーキがあるため、フォークの汚れが無くなった。そもそも純正ブレーキのシューがやたらとブレーキダストを排出するのもどうかと思っていたけども、汚れずらいというのは地味にうれしい。
見た目も制動力も大満足のロードバイク用ブレーキ
というわけで中華エアロVブレーキは、見た目的にも性能的にも大満足の製品だった。なかなかこんなマニアックな部品を取り付けられるフレームも少ないし、正直なところ整備性は普通の遥かにいい。でもこの唯一無二感はなかなか味わえるものではないので、つけられる人は一度試してみるのもいいかもしれない。
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