定番輪行袋のオーストリッチ ロード220を買ってみたので、輪行の練習をしてみる→輪行してみた

自転車用品
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現状僕はロードバイクを近所をぶらぶらしたり昼食を食べに行ったりするのにしか使っていない。正直なところ遠出をするなら車かバイクがいいし、そっちの方が出先での食事や様々なものを楽しめる余裕が生まれる。でもやっぱり「今年も三宅島に行きたいな~」と友達とは話しているし、遠くに出かけてサイクリングをするというのも面白そうだという思いがある…。

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輪行袋ってどれがイイの?

輪行袋には、縦型・横型、軽量タイプ・ホイールの収納袋付とか、とにかく種類が多い。いろいろ探していくと、「縦型がコンパクトで便利」だとか「ホイールの収納袋はむしろ不要」だとか、とにかく軽量でシンプルなものを選択させようとする人が多かった。

ただ、不思議なことに自転車趣味というのは軽量であることにかけてはとにかく値段が跳ね上がるので、どう見ても圧倒的にシンプルで製造コストの安そうなものの方が値段が高い、という現象が輪行袋でも発生していた。コストパフォーマンスを重視する僕にとって、この事態は納得いかない…。

オーストリッチ ロード220を買ってみた

というわけで買ってみたのは、ちょうド定番品らしいオーストリッチのロード220。縦型かつホイール収納袋があるタイプで、エンド金具が付属する点がお得感が高かった。あと汚れが目立ちにくい黒色(限定色らしい)が選べたってところもポイント高い。

本当はTIOGAのFlex Podのがかっこいいな…と思っていたのだけども、サドルやエンド金具が当たる部分に補強がされていないという情報があったので、何となく耐久性に不安を感じてパスした。輪行袋なんて滅多に使わないくせに、そういうところが気になってしまうのだ。

少し押し込むような感じで入れていけば、ボトルケージに固定することができた。SILURO2にはボトルケージが1つしかつかないので、この状態で走ることはないのだろうけども…。

中身は、

  • 輪行袋本体
  • 収納袋
  • タイヤ固定ベルト×1
  • 肩掛けベルト×1
  • エンド金具(高さ11cmの新型)
  • 取扱説明書

が入っていた。ホイールを輪行袋内部の収納袋に入れるタイプなので、タイヤ固定ベルトは1本のみだった。

ロードバイクを輪行袋に詰めてみる

せっかく輪行袋を買ったのだから、輪行する予定がまだまだ先だけど、とりあえず練習ぐらいはしておきたい。

まずはロードバイクから、サイコンライトサドルバッグを外しておく。実は試しにやってみたところ、このサイズのサドルバッグや小物類であれば外さなくても問題なく収納できたのだけども、外しておくに越したことはない。

また同時にチェーンの位置も変えておく。フロントをアウターに、リアをトップにしておくと後々楽だった。

次に前後ブレーキのクイックリリースを解除。僕のSILURO2にはエアロVブレーキを取り付けているので、ワイヤーを横にずらしてあげればリリースできる。

自転車をひっくり返した後に、前後ホイールを外す。特にリアホイールを外す時にはチェーンの汚れが手に付きやすいので、僕は軍手をはめて作業した。この軍手は後で有効活用できる。上手い人は手を汚さずに外せるらしいけども…。

リアエンド金具を取り付ける。この時僕は、チェーンがダルダルにたるんで暴れるのが嫌なので、チェーンの中にエンド金具のパイプが通るようにして取り付けた。アウターにチェーンがかかっているおかげで、地チェーンがピンと張られた。エンド金具が容易に動かないように少しきつめに調整してクイックリリースを締めるのだが、この時エンド金具はおおよそチェーンステーと平行になるようにすると丁度良くなるようだった。

そしてリアディレーラーが外側に飛び出しているのが嫌なので、一番内側に引っ込むようにシフトレバーを操作する。これで車体側の準備はOK。

リアスプロケはチェーンオイルが付着しているほか、ギザギザしていていろんなところに当たったら面倒なので、ここまで使っていた軍手を一つひっくり返してかぶせてみた。クッション材にもなるし、汚れが付くのも防げるのでちょうどよさそう。

専用のスプロケカバーも販売されているので、専用品がいい人はそっちを選択すべき。軍手だと少し小さくて被せにくい。

輪行袋を最大限開いて、自転車を立てるように置く。どの向きに置くのが良いかは、輪行袋の底面に記載されているので、特に何か困ることはなかった。サドル側に寄せて置くと、輪行袋を閉める時にスムーズにチャックを上げられることが分かった。また、自転車を立てた際にはハンドルをスプロケと反対側に切ると、左右の重量が釣り合って自立する。

収納袋の内側にあるホイール袋にホイールを差し込む。軍手をかぶせたスプロケはフレーム側に向くようにしておいた。二つのホイールは上側を狭めてハの字になるように置くと安定する。

付属のベルトを使って、ダウンチューブと2本のホイールをまとめて縛る。ホイールとダウンチューブが最も近くなる場所を縛ると緩みづらい。

BB付近に肩ひもをくくり、輪行袋の穴に紐を通す。

肩ひもの反対側はステム側に通す。

肩ひもの長さは、ちょうどフォークの上側に引っかかるぐらいに調整すると、持ち上げやすい長さになるようだ。

最後にもう片方の軍手や、サイコンなどの小物類や輪行袋の収納袋を入れたサドルバッグを、フォークの適当なところに被せたり固定したりして、

輪行袋のチャックを左右から上げていけばOK。

初めてでも20分程度でできた

撮影や作業を確認しながらでも、20分もあれば輪行袋に自転車を収納することができた。このあとに袋から出して自転車を組み立て、輪行道具を収納するまでにかかった時間は15分程度。慣れればどちらの作業も10分以内にできるのではないかという気はする。

難点は肩ひもの細さ

この輪行袋、生地はしっかりしているしチャックの動きもスムーズなのだけども、一つ難点を上げるとすれば、肩ひもが細く食い込むことになる。特に肩ひもが長い状態で担ごうとするとかなり食い込んでくるので、紐の長さ調整は重要。それでもあまり長時間担ぎたくはない…。

また肩ひもやホイール固定ベルトがワンタッチで繋げられるものでなかったのも惜しい点。軽量かつ確実な固定ができるタイプなのはいいのだけども、焦っていたりすると余計に時間がかかりそう…。特にホイール用は別に用意してもいいかもしれない。

ホイール収納袋の有無について

ネット上を見ていくと、

  • ホイール収納袋があると固定個所が3点→1点に減るので、自立性が下がる
  • ホイールの下側がガチャガチャして傷が付きそう
  • ホイール収納袋が邪魔で袋を閉めにくい

という話が結構見られたので気になっていたのだけども、実際やってみて、僕としてはどれもそこまで気にならないなと思った。自立性に関しては、ダウンチューブとの固定をしっかりしてさえいれば、タイヤがハの字に突っ張るので全く問題なく自立する。ホイールの下側は確かにある程度自由に動くのだけども、よほど激しく動かさない限りそこまでガチャガチャいうことはなかった。輪行袋の締めやすさについては全く問題がなかったので、ここに文句がある人はおそらくしっかりとホイールを収納袋に納められてないだけな気がする。ただ、3点でホイールを固定するほうが、手間は増えるが安定感は高そう。

これでいつでも遠出できる(するとは言ってない)

ともかくこれで、「行きは自転車、帰りは電車」のような移動方法も可能になったし、三宅島に行くフェリーにも手荷物で持ち運ぶことができるようになったし、車に自転車を積むときにも汚れなどを気にせずに突っ込むことができる。ロードバイクの遊び方がぐっと増えるので、一つ持っておくのはオススメだろう。するかどうかは分からないけど…。輪行しました↓

実際に輪行で使ってみた

↑の旅をしたときに、帰りに伊勢から松阪まで電車に乗る際に、このロード220輪行袋を使ってみた。その結果思ったことは以下の通り。

  • 薄暗いところで作業すると、ロードバイクを立てる向きがどっちかわかりずらい部分があり、一度間違えた
  • 少し慌てて作業すると、確かにホイールの収納袋がうまく引きあがらずに引っかかる場面があった
  • ホイールとフレームは一点で縛るだけなので、作業時間は初めてにしては短く済んだ
  • 肩ひもの長さを適切にしていると、駅構内でも意外と身動きが取れた
  • ある程度の自立性が確保されているので、電車内に置いても倒れることはなかった
  • 電車内は結構揺れるので、肩紐と車内の適当なパイプを繋ぎとめておくための紐が一本あると安心できると思った
  • 輪行後の片付けも難しくなく、収納袋には少しだけ余裕があるので雑に畳んでもどうにか収納できた

確かにロード220の特徴であるホイール収納袋に関しては、無いほうがスムーズにチャックを引き上げられるかもしれないとは思ったが、不安定な状態でホイールとフレームをあと2点縛る必要がないので、作業時間が短かったのは嬉しかった。また輪行中はヘルメットも輪行袋の中に突っ込んでみたが、内側には余裕があったので何の問題もなかった。また肩紐の中間にバックルを設け分割できるようにしてあると、適当なポールなどにくくりやすくて便利になるのでは…という気がした。

特別扱いにくいという感覚は全くなかったし、むしろスピーディーに積み込みや片付けができたので、初めての輪行袋という人にはかなりお勧めできるんじゃないかな~と思った。確かにホイール収納袋がなく、3点止めで巾着袋型のほうがコンパクトで使い勝手がよさそうだとは思うけども、このスピード感は精神的な安心感が高い。特に複数人で輪行するときは、人を待たせると悪い感じがするしね…。

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