愛車のJAVA Bikes SILURO2のハンドルを下げて以来ずっと気になっていた物。それはステムの上に生えたお団子のようなアルミスペーサーの塊。こんなものがあるといかんせんかっこよくないし、走っているときは特にどうということはないのだけども、何となく邪魔な気がする。無駄なものを削いでいくのがロードバイクのあるべき姿なので、いい加減取ってしまおう。
カーボンフォークをコラムカットする
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0579.jpg)
現状のステムの高さはこんな感じで、下に10mm、上に25mmのアルミスペーサーが挟まっている。この上側の重なったスペーサーがまるでお団子の様でダサいわけだ。これを短くしてすっきりさせたい。
ちなみにJAVA SILURO2はアルミフレームのエアロロードだが、フォークはカーボン製。当然コラム周りもカーボンで出来ている。
フォークを取り外す
作業のためにはフォークを取り外したほうが何かと便利でやりやすい。外さずにできるとは思うが、それで余計なところに傷をつけたりしたくない。
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0580.jpg)
最初にブレーキ周りを解除しておく。僕のSILURO2はエアロVブレーキを装着しているが、普通のキャリパーブレーキでも同様にブレーキワイヤーを外してしまえば、フォークとそれ以外を繋ぐワイヤーは無くなるので、これを外す。
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0581.jpg)
次にトップキャップを外して、スペーサーをスポスポ抜いていく。
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0587.jpg)
強度や安全性を考えて、最終的にはステムの上に10mmのスペーサーが挟まるようにしたい。
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0584.jpg)
そこで長さを決定するために、 ステムの上に5mmのスペーサーを置き、カッターナイフでカーボンコラムにケガキを行う。
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0585.jpg)
ケガいた後がこれ。大体この長さになるまでコラムをカットすればOK。
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0586.jpg)
プレッシャーアンカーを抜いて、
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0588.jpg)
ステムごとハンドルを撤去。
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0589.jpg)
ヘッドパーツを抜いたら、
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0590.jpg)
フォークを下から抜けば外せる。
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0592.jpg)
SILURO2のヘッドチューブ上下ベアリングはシールドベアリングだったので、小さいベアリングの球がここに並んでいることはなかった。この辺りにはゴミが溜まって汚れている場合があるので、適当にウエスで拭って綺麗にしておく。
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0594.jpg)
フロントタイヤを外せばフォーク単体(+Vブレーキ)となった。写真を撮りながらでも15分ぐらいで出来たので、全く難しい作業ではない。
サクッとコラムカット
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
一般的にカーボンフォークのコラムカットをしようとすると、ノコギリとソーガイドが必要らしい。が、コラムカット専用のソーガイドなんて当然持っていないし、それの代用になるような不要なステムもない。だってこれが初ロードバイクなんだもの。
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0596.jpg)
というわけで一家に一台は必ずあるディスクグラインダーでカットしてしまう。構造的に考えてもバシッと真直ぐ切る必要はないし、どうせ取り付けちゃえば端面なんて見えないし、何よりこっちの方が圧倒的に速い。力こそパワーだ。
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0597.jpg)
ちょっとだけ余裕を持たせてさくっとカット。ディスクグラインダーであれば30秒もかからずカットできてしまうから超便利。ちなみに、ここで出てくるカーボンの切子は肺に入るといろいろ良くないので、マスクを着用して作業しよう。
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0598.jpg)
最終的に必要な長さまで削って端面を整えたらOK。この後、瞬間接着剤を端面に塗ってほつれを防ぐとなお良い。
フォークを元に戻す
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0599.jpg)
あとはフォークを元に戻していけばOKなのだが、その前に一応ヘッドチューブ上下のベアリングの内側に万能グリスを塗っておく。無くてもいいとは思うが、元々塗られていたっぽいのであるに越したことはないだろう。フォークも挿しやすくなるし。
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0600-e1563093664227.jpg)
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0601.jpg)
あとは順番にパーツを戻していくだけなのだが、一つきちんと確認しておかなければならないことがある。
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0602.jpg)
プレッシャーアンカーの上端とスペーサーとの間に2mm程度の隙間があることを確認する。構造的にここに隙間が無いと、トップキャップによる締めあげができないのだ。ない場合はもう少しコラムを削る必要がある。
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0603.jpg)
隙間があることが確認できたので、トップキャップを締めあげて、
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0604.jpg)
最後にステムを締める。こうすることでフォークがきちんと奥まで差し込まれ、ガタツキが無くなるようにできている。ハンドル周りにガタツキが無ければ完成だ。
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0605.jpg)
作業完了後のコラムがこれ。非常にすっきりしていて見栄えがぐっと良くなった。
約23gの軽量化
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0606.jpg)
これによっていらなくなったアルミスペーサーとカットしたカーボンフォークの重量は合わせて23g。まぁ誤差みたいなもんですね。
![](https://bicycle.hyakkaidan.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
コメント