愛車のJAVA Bikes SILURO2のハンドルを下げて以来ずっと気になっていた物。それはステムの上に生えたお団子のようなアルミスペーサーの塊。こんなものがあるといかんせんかっこよくないし、走っているときは特にどうということはないのだけども、何となく邪魔な気がする。無駄なものを削いでいくのがロードバイクのあるべき姿なので、いい加減取ってしまおう。
カーボンフォークをコラムカットする
現状のステムの高さはこんな感じで、下に10mm、上に25mmのアルミスペーサーが挟まっている。この上側の重なったスペーサーがまるでお団子の様でダサいわけだ。これを短くしてすっきりさせたい。
ちなみにJAVA SILURO2はアルミフレームのエアロロードだが、フォークはカーボン製。当然コラム周りもカーボンで出来ている。
フォークを取り外す
作業のためにはフォークを取り外したほうが何かと便利でやりやすい。外さずにできるとは思うが、それで余計なところに傷をつけたりしたくない。
最初にブレーキ周りを解除しておく。僕のSILURO2はエアロVブレーキを装着しているが、普通のキャリパーブレーキでも同様にブレーキワイヤーを外してしまえば、フォークとそれ以外を繋ぐワイヤーは無くなるので、これを外す。
次にトップキャップを外して、スペーサーをスポスポ抜いていく。
強度や安全性を考えて、最終的にはステムの上に10mmのスペーサーが挟まるようにしたい。
そこで長さを決定するために、 ステムの上に5mmのスペーサーを置き、カッターナイフでカーボンコラムにケガキを行う。
ケガいた後がこれ。大体この長さになるまでコラムをカットすればOK。
プレッシャーアンカーを抜いて、
ステムごとハンドルを撤去。
ヘッドパーツを抜いたら、
フォークを下から抜けば外せる。
SILURO2のヘッドチューブ上下ベアリングはシールドベアリングだったので、小さいベアリングの球がここに並んでいることはなかった。この辺りにはゴミが溜まって汚れている場合があるので、適当にウエスで拭って綺麗にしておく。
フロントタイヤを外せばフォーク単体(+Vブレーキ)となった。写真を撮りながらでも15分ぐらいで出来たので、全く難しい作業ではない。
サクッとコラムカット
一般的にカーボンフォークのコラムカットをしようとすると、ノコギリとソーガイドが必要らしい。が、コラムカット専用のソーガイドなんて当然持っていないし、それの代用になるような不要なステムもない。だってこれが初ロードバイクなんだもの。
というわけで一家に一台は必ずあるディスクグラインダーでカットしてしまう。構造的に考えてもバシッと真直ぐ切る必要はないし、どうせ取り付けちゃえば端面なんて見えないし、何よりこっちの方が圧倒的に速い。力こそパワーだ。
ちょっとだけ余裕を持たせてさくっとカット。ディスクグラインダーであれば30秒もかからずカットできてしまうから超便利。ちなみに、ここで出てくるカーボンの切子は肺に入るといろいろ良くないので、マスクを着用して作業しよう。
最終的に必要な長さまで削って端面を整えたらOK。この後、瞬間接着剤を端面に塗ってほつれを防ぐとなお良い。
フォークを元に戻す
あとはフォークを元に戻していけばOKなのだが、その前に一応ヘッドチューブ上下のベアリングの内側に万能グリスを塗っておく。無くてもいいとは思うが、元々塗られていたっぽいのであるに越したことはないだろう。フォークも挿しやすくなるし。
あとは順番にパーツを戻していくだけなのだが、一つきちんと確認しておかなければならないことがある。
プレッシャーアンカーの上端とスペーサーとの間に2mm程度の隙間があることを確認する。構造的にここに隙間が無いと、トップキャップによる締めあげができないのだ。ない場合はもう少しコラムを削る必要がある。
隙間があることが確認できたので、トップキャップを締めあげて、
最後にステムを締める。こうすることでフォークがきちんと奥まで差し込まれ、ガタツキが無くなるようにできている。ハンドル周りにガタツキが無ければ完成だ。
作業完了後のコラムがこれ。非常にすっきりしていて見栄えがぐっと良くなった。
約23gの軽量化
これによっていらなくなったアルミスペーサーとカットしたカーボンフォークの重量は合わせて23g。まぁ誤差みたいなもんですね。
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