自転車×カメラという趣味の組み合わせは大変に都合のいい物で、「自転車で遠くに出かける」ことと「美しい景色を写真に収める」ことが両立できる。いいロケーションで自慢の愛車の写真を撮りたいと思うのは至極当然。実際、ロードバイクなどが好きな人は大体カメラも好きなパターンが多いように思う。
…のだけども、いかんせん自転車でカメラを持ち運ぶのは難しいことこの上ない。自転車に取り付けるバッグに入れるのは大きすぎるし、振動でカメラが壊れないか心配になる。バックパックに入れてもいいが、背中は蒸れるし取り出しにくい。カメラのストラップを斜め掛けして直で持ち運ぶのは…さすがに色々心配になる。
そう、趣味としての組み合わせはとてもいいのに、【カメラの運搬】という難点があるのだ。とにかく一眼レフというものは重たいので、軽量であることが命の自転車にとって、これほどの重荷は他にない。もうめんどくさいからスマホでいいや…。
Amazonベーシック スリングカメラバッグ
やっぱりスマホじゃなくて一眼レフで撮りたい!僕はそう思ったので、Amazonベーシックのスリングカメラバッグを買ってみた。サイズは4.5L。なるべく小さいほうが便利だと思う。
詳しい機能は↑のブログを見てもらうとして、「なぜ自転車向きなのか?」について説明していきたい。
補助ベルト付きでしっかりと固定できる
まずこのスリングバッグ、右肩からかける太いベルトのほかに、右脇の下を通る補助ベルトが付いている。
スリングバッグ(肩斜め掛けバッグ)を背負って自転車に乗ったことのある人ならわかると思うのだが、ふとしたタイミングでバッグがずり落ち、おなかの前まで来てしまうことがあるのだ。
このバッグは補助ベルトがあることでその心配を無くし、さらに太いベルトをしっかりと締める事で体に密着、自転車を漕いでもバッグが暴れにくい構造になっている。
背中が蒸れにくい
バックパックと比べて、スリングバッグは背中に当たる面積がずっと小さい。さらにこのAmazonベーシックのバッグは4.5Lしかないので、背中への接触は最小限に抑えられる。このため背中が蒸れにくく、バックパックに比べると長時間快適にサイクリングができるはず。
ただサイズ的にサイクルジャージの背中ポケットは使えない(サイクルジャージを持っていないので正確には不明)ので、そこは注意が必要。
カメラ+自転車用品を持ち運べる
何を持っていくかは人それぞれだとは思うが、例えば上の写真では、
- Canon EOS 90D
- 18-135mmレンズ
- カメラストラップ
- バッテリー
- チューブ
- パンク修理キット
- マルチツール
がカメラ荷室の中に入っている。ストラップとバッテリーの代わりに交換レンズを一つ入れるのもいいし、他に必要なものがあればそっちの方がいいだろう。
さらに表面の薄いポケットにはワイヤーロックを入れて、
上部の荷室には財布と携帯電話、補給食などが入る。
ついでに横に輪行バッグをベルトホールを使って括り付ければ、ちょっとしたロングライドに必要な荷物は全部入ったはず。
必要なものが全部バッグに入るので、自転車にサドルバッグなどを付けなくて済むのも個人的には嬉しいポイント。バイクパッキング前提の装備は別として、写真を撮るときにそういうのがあるとかっこよさが削がれてしまう気がする。
輪行袋を中に収めるのはちょっと難しい
どうにかして輪行袋を中に入れる方法も考えたが、僕の持っているオーストリッチ ロード220は小型軽量タイプではないので、カメラ荷室を縦に全部使わないと入らない。この状態だと手持ちの一眼レフを入れるのはちょっと難しい。
この場合は「パンケーキレンズ」ともいわれるような薄型のレンズと組み合わせたり、ミラーレス一眼+薄型レンズや、コンパクトデジタルカメラを持ち運ぶ、などカメラを選ぶようになってしまう。これでは本末転倒だ。
もしかしたらもっと軽量な輪行袋を使えば上手く納められるのかもしれないが、そういうものが手元にないので不明。
パッとカメラを取り出して撮影できる
- 補助ベルトを解除
- バッグを前に回す
- 彩度ポケットを開く
- カメラを取り出す
の4ステップで撮影ができる。上のGIF動画の通り、カメラを取り出すまでは10秒もかからないので、撮影チャンスを逃しにくいと思う。
ほぼ違和感なく自転車に乗れるカメラバッグ
実際にこのAmazonベーシックのスリングカメラバッグを背負ってロードバイクに乗ってみたが、ほとんど違和感は無かった。右肩に重量が乗るとはいえ、ベルトを締めれば体に密着するので、その分負担が軽減できる。そもそもそんなに荷物が入らないので、そこまでの負担はないのだけども。補助ベルトのおかげでバッグの揺れをかなり軽減できるのが嬉しい。片掛けなので本当の長距離は厳しいだろうが、そういう人はおそらくこのバッグが選択肢になることはないはず。
いつものサイクリングコースから、ちょっとした日帰りロングライドまで幅広く使えそうなこのカメラバッグ。自転車×カメラを趣味とする人の定番品になってもいい気がする。値段も安いし。
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