つい最近Amazfit GTRというスマートウォッチを購入してみたのだけども、これにはGPSが内蔵されていて、12種類のワークアウトを記録できるらしい。もちろんその中にはサイクリングも含まれる。
GPSを使った記録といえば、僕が持っているサイクルコンピューター「iGPSPORT iGS20E」は、シンプルな機能のみではあるが、GPSを利用してサイクリング中のデータを取得している。しかし、Amazfit GTRには心拍計もついているので、サイクリング中の心拍数のデータを取ることもできるのだ。しかもStravaに連携してワークアウトを自動でシェアする機能まで搭載されている。
…ということは、もしかするとスマートウォッチはサイコンの代用にもなり得るのではないだろうか?
スマートウォッチをサイコンとして利用してみた
Amazfit GTRの詳しい使い方はガジェットブログの方を見てもらうとして、サイコンとして使う部分にのみ説明していく。
といってもやることは簡単。Amazfit GTRの画面を下からスワイプしメインメニューを表示、ワークアウトを開き、アウトドアサイクリングを選択、GOボタンをタップすれば、即座に記録が開始される。
走行中はスマートウォッチを腕につけておけば、
- 経過時間
- 走行距離
- 現在の速度
- 現在の心拍数
が画面に表示される。
最後に終了させるときは、リューズを長押ししポーズ画面に移動、赤色の停止ボタンをタップすれば、そこまでの結果が記録される。
走行中に確認するのは難しい
正直なところ、走行中にAmazfit GTR上のデータを確認するのはちょっとだけ難しい。これはもちろん腕時計を自転車に乗りながら確認することそのものが、普通のサイコンを確認することよりも難しいこともあるのだが、それ以上にAmazfit GTRはデータを常時表示してくれないことに由来する。表示するにはリューズを押すか、あるいは腕をクイッとひねって腕時計を確認する動作を行わねばならない。しかし、腕をひねる動作に対して判定が厳しいので、なかなか見たいタイミングで画面が表示されないことが多い。
純正アプリでの分析はいいかんじ
Amazfit純正アプリでの走行ログを確認した画面がこれ。一部変なデータもあるが(理由は後述)、基本的にはとてもかっこよく、特に心拍数は精度の高いデータが取得できている。運動強度を測る目安にもなるので心拍数は分かると面白いなと感じた。ライド終了後すぐにスマートフォンで確認できるのも楽しい。
Stravaへの自動アップロードは便利
さらにAmazfit純正アプリと同期するや否や、ワークアウトがStravaに自動でアップロードされる。ライド名の変更などは後からしかできないが、いちいちアップロードする手間が無いのはとても便利。
GPSの精度が低い
上の画像はStravaにアップロードしたiGS20EとAmazfit GTRでの記録を並べたもの。同じ道を往復した走行記録なのだが、Amazfit GTRのログは明らかに荒く精度が低い。停止しているはずなのにわずかに移動していることになっていたり、ちょっとした住宅密集地でGPSをロストしたりするので、完璧な走行データを取得するのはちょっと難しいかもしれない。
精度が低いゆえに、全く同じルートを通ったにもかかわらず距離や獲得高度、タイムが変わってしまっている。軌跡が荒いため、設定している区間の記録が判定されないという問題もあった。
結論:気軽に楽しむ分には十分使える
「ガシガシハードにロードバイクを楽しみたい!」というユーザーには正直スマートウォッチだけでの運用は難しいと思う。その一番の理由は、やはり走行中にデータを確認するのが難しい点だ。しかし、例えば
他人の自転車を借りたときの記録を残したい!
とか、
普段の街乗りからデータを取りたい!
とかいう、気軽に楽しむようなユーザーであれば、スマートウォッチをサイコン代わりにするのは十分アリなんじゃないかなぁと思った。
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